にじみはうっかりできたり、つくってみたけど弱かったり…と、めぐり合わせの技法にみえますが、ただ1つの基本ルールにしたがえば制御できます。にじみの基本ルールと塗り方の手順お伝えします。
にじみの基本ルール「乾く寸前にうすい絵具をおく」
くっきりしたにじみをつくるには、下にぬった絵具が乾ききる寸前に、水や濃度(とろみ具合)のうすい絵具をかさねます。下にぬった絵具より濃度のうすいものをかさねるのがコツです。
逆に、にじみをつくりたくない場合は、下の絵具が乾ききるまで触らないようにします。
にじみの手順
まずは、にじみとは何かおさえておきます。
にじみとは、バックランとも呼ばれる水彩の技法です。絵具をぬった上に水やうすい絵具をおいてつくります。ちりちりしたふちが持ち味で、絵のアクセントになります。
1) 水彩紙に絵具をぬります。
2) しばらくおいてぬった絵具が乾きかけたところへ、濃度のうすい絵具(または水)をおきます。
3) 絵具がしだいに広がっていきます。
4) 少しするとふちがくっきりしてきます。
5) 絵具を乾かして完成です。基本ルールを守るとふちがきれいにちりちりになります。
にじみのカンタンな作品例
にじみが乾いた後に背景をぬりつぶし、楕円状にコップの口をぼかしました。
にじみはあくまでも技法です。にじみの特徴を取りいれて、どれだけおもしろい絵にするかが腕のみせどころです。
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