水張り (みずばり)とは、水彩ならではの水彩紙にほどこす下準備です。水彩紙を水で塗らして、ベニヤ板や木製パネルにはって乾かします。水張りをすると、絵をかいているあいだは水彩紙の波打ちがおさえられ、かき終えて乾かすと絵が平らにしあがります。初めての方に水張りに必要な道具をご紹介します。
水張りに必要な道具 6つ
道具1 ベニヤ板 もしくは 木製パネル
ベニヤ板とは、ここでは薄い木材を貼り合わせた板をさします。ベニヤ板の表面に水彩紙を平らにはります。
posted with カエレバ
木製パネルとは、板の裏に桟を貼り付けたものです。木製パネルには、水彩紙をくるむようにはります。
posted with カエレバ
いずれも水ぶきして汚れをおとしておきます。
これから購入するのにどちらか迷う場合は、木製パネルがおすすめです。木製パネルならくるむだけでなく、表面に平らにはることもできます。
サイズは初心者の方の場合、果物や花・コップなど身の回りのものを対象に練習することが多いので、実物大でかくとして背景をふくめると B4(364×257mm)か、少し大きめなら A3(420×297mm)が適当です。
道具2 水彩紙
水彩紙はロールやシートをカットしたり、スプリングなどから切り離して使います。
- 水彩紙は画用紙とちがうの?水彩紙の基本
道具3 水張りテープ
裏に乾いたノリがついた紙のテープです。水で濡らした水彩紙を板に固定するのに使います。色はクラフト(うす茶)がおすすめです。クラフトは中庸で目立たない色なので、絵を描くときに色の判断のじゃまをしません。
posted with カエレバ
道具4 刷毛
水彩紙や水張りテープに水をぬるのに使います。スポンジでも代用できます。
posted with カエレバ
道具5 タオル(雑巾)
乾いたきれいなものを使います。
道具6 水
コップ1杯くらいの量を容器にくんでおきます。
以上が水張りに必要な道具です。水張りをすると絵が気持ちよくかけますので、ぜひやってみてください。