マスキングとは透明水彩の技法の一つです。紙の一部をマスキングした(覆いかくした)上から絵具をぬって、後から取りのぞき、下地の色をのこします。おもに、筆でぬりのこすのが難しいこまかい部分に使います。いくつか種類があるのでご紹介します。
マスキング用品 3種類
紙を覆いかくして絵具をぬることができれば、なんでもマスキングに使えます。例えば、木の葉をおいた上から絵具をぬると、木の葉の形にマスキングされて下地が残ります。
一般的にマスキングをする場合は、マスキング用に作られた製品を使います。種類は3つ、マスキングインク・マスキングテープ・マスキングフィルムです。マスキングの仕方がそれぞれ違い、用途によって使い分けられます。
マスキング インク
マスキングインクはゴムラテックスのインクです。粘り気のあるインクで、絵具と同じように自由に描くことができ、マスキングで一番よく使われます。 ボトルタイプとペンタイプがあります。
出典:Amazon
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ボトルタイプは筆や割り箸などの好みの素材にとって描きます。マスキングインクで筆が固まってしまったら 専用のクリーナー(参考:Amazon)でマスキングインクを取りのぞきます。ペンタイプは直接描けます。マスキングをはがすときは、指の腹や ラバークリーナー(参考:Amazon)でこすってはがします。
使い方
①下地の色を残したい部分にマスキングインクで描きこみます。
②マスキングインクを乾かします。
③上から絵具を塗り、乾かします。
④マスキングインクをはがします。
マスキング テープ
出典:Amazon
マスキングテープは、あとが残らない貼ってはがせるテープです。シャープな直線を表現したいときに使います。紙の上に四角に囲むように貼って、絵の周りに縁をつくったり描く範囲を区切るためにも使われます。
使い方
①下地の色を残したい部分にマスキングテープを貼ります。
②上から絵具を塗り、乾かします。
③マスキングテープをはがします。
マスキング フィルム
出典:Amazon
マスキングフィルムは、あとが残らない貼ってはがせる透明なフィルムです。広い面をぬり残したいときに使います。シートやロールともいいます。
使い方
①マスキングフィルムを貼ります。
②下地の色を残したい部分をのぞいて、他をカッターで切り抜きます。
③上から絵具を塗り、乾かします。
④マスキングフィルムをはがします。
以上、マスキング用品の種類をお伝えしました。ご参考にしていただければと思います。
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