画材

小学校で使う絵具とちがうの?透明水彩絵具の基本

水彩をはじめようとすると、”透明”水彩という聞きなれない言葉にぶつかります。「透明水彩って、絵が透明ってこと!?」 小学校いらい水彩をやっていない方は面食らって当然です。透明水彩と小学校でかいた水彩は、使う絵具によって呼び分けられます。違いと、透明水彩絵具についてご紹介します。

小学校で使うのは不透明水彩絵具(ガッシュ)

水彩絵具には、不透明水彩絵具(ガッシュ)と透明水彩絵具(ウォーターカラー)があります。このうち、小学校で使うのは不透明水彩絵具(ガッシュ)です。

透明・不透明の違いは、絵具をぬったときに下の色が透けてみえるさまを透明といい、下の色をおおい隠してみえない様子を不透明といいあらわしています。

透明水彩絵具は下の色が透けてみえるため、上からべつの色をぬると、色セロファンで透かして見るように交わった部分に重なった色があらわれます。

水彩という場合、ふつうは透明水彩絵具でかく透明水彩をさします。不透明水彩絵具(ガッシュ)でかいた水彩は、不透明水彩や、ガッシュとよびます。

透明水彩は、透明感あふれるみずみずしい発色と、さまざまな技法による多彩な表現が魅力で、大人がはじめる趣味として大人気です。

透明水彩絵具の基本

原料

透明水彩絵具のおもな原料は色のもとになる顔料と、顔料を紙に定着させる展色材のアラビアゴム、そのほか保湿剤や防腐剤などです。不透明水彩絵具も原料は同じですが、配合の比率がちがいます。

顔料には、鉱物を加工したもの、植物・動物から抽出加工したもの、化学的に合成されたものなどがあります。メーカーによって同じ色名でも原料がことなるため、それぞれ特徴がでます。含まれる顔料が多いと、色がにごりやすいといわれています。

種類3つ

絵具の種類はやわらかいチューブ入りが一般的ですが、固形の絵具もあり、好みや用途によって使いわけられます。

練り絵具(チューブ・ボトル入り)


出典:Amazon
練り絵具は液状のままチューブやボトルにつめた絵具です。出してそのまま使ったり、パレットにつめて乾かしてから使用します。

固形絵具(パンカラー)


出典:Amazon
固形絵具のパンカラーは、半乾きの状態で固形にした絵具です。通常、ふたがパレットになった専用のケースにセットして使います。コンパクトなケースに工夫がこらされたものが多く携帯に便利です。サイズの小さいハーフパン(参考:Amazon)や、クォーターパン(参考:Amazon)があります。

固形絵具(ケーキカラー)


出典:Amazon
ケーキカラーは、絵具を乾燥させて粉状にしてから固めたものです。パンカラーと同様、専用のケースにセットして使用します。携帯に便利です。

以上、透明水彩絵具の基本をお伝えしました。