鉛筆でじかに下書きすると、書き直しをするたびに水彩紙を傷(いた)めてしまいます。また、鉛筆の線が作品にのこるのも困りものです。そんなときにおすすめなのが複写紙チャコペーパーです。チャコペーパーについてご紹介します。
チャコペーパーとは
出典:Amazon
チャコペーパーとは、下絵を別の紙に写すことができる複写紙です。もともと「チャコ」とは洋裁に用いる言葉で、裁断の目印をつけるのに用いるチョークをいいます。
チャコペーパーは用途にあわせて、デザイン用・ソーイング用などと明記してあります。
チャコペーパーのおすすめ理由 3つ
チャコペーパーは透明水彩の初心者にとって便利で心強い味方です。チャコペーパーのおすすめ理由を3つあげます。
理由1 思うぞんぶん下書きができる
水彩紙にじかに書かずにすむので、別の紙に気がすむまで下書きができます。書き直しも自由ですし、たまたま上手く書けた下絵も使えます。コピー機で拡大縮小して構図をばっちりきめてから下絵にしてもいいです。
理由2 水彩紙が傷まない
初心者は下絵の線がきまらず何度も消しては書き直しをするのがあたりまえです。じかに下書きせずに一度の複写にすれば、水彩紙の表面は傷まず、絵具ののりが悪くなることもありません。
理由3 作品の仕上がりがきれい
チャコペーパーの線は水をつけると消えるので透明水彩にうってつけです。絵具をただ塗りすすめるだけで、作品が仕上がるころには下絵の線が消えています。
チャコペーパーの使い方
使い方は、
①水彩紙の上に下絵をかさねてマスキングテープ(参考:Amazon)でずれないようにとめます。
②水彩紙と下絵の間にチャコペーパーをはさみます。
③下絵の上からボールペンで線をなぞります。
線を強くなぞれば濃い線が複写され、弱くなぞれば薄い線になります。
注意! 線が濃すぎると水でなぞっても消えません。練消しゴムで線を薄くすることができますので、絵具を塗るまえに薄くしておきます。
出典:Amazon
下絵を何度も使いまわす場合、多色のボールペンを使ってなぞるのがおすすめです。複写するたびにボールペンの色を変えれば、下絵の線を今回はどこまでなぞったのか一目瞭然です。
チャコペーパーは初心者にとても優しいです。たとえ絵具を塗るのに失敗しても、また別の紙に下書きを複写すればカンタンに再挑戦できます。頼りになる存在です。