画材

筆はどんなふうに選んだらいいの?筆の選び方の基本

2017/08/26

ターレンス レンブラント 水彩画筆 110シリーズ #08透明水彩の筆はいろいろあって選ぶのに迷います。実際にためすことができればいいのですが、なかなかそうもいきません。初心者の方が自信をもって選べるように、ポイントをしぼって筆の種類や特徴、選び方をお伝えします。
 

スポンサーリンク

筆は「形」×「素材」できまる

筆えらびで大事なのは自分に必要な筆の「形」と「素材」を見きわめることです。筆の使いがっては好みによるところが大きいので、自分が求める形と素材を知ることでピッタリの筆が見つかります。まずは筆の形について見ていきます。

 

筆の「形」はおよそ3種類

筆の形はおおまかに3種類にわかれ、それぞれ違う線がかけます。線の違いは、そのまま絵の表現の違いにつながります。ふつうは用途によって使いわけられますが、プロのなかには特定の形の筆一本で仕上げる方もいます。
 

丸い形

ターレンス レンブラント 水彩画筆 110シリーズ #08
毛が円にまとめられている筆で、丸筆ラウンドとよばれます。曲線がかきやすく、どちらの向きに動かしても同じ線になるので扱いやすいです。最初にそろえるのは丸筆の8~10号の中サイズがいいとされ、透明水彩でもっともよく使われます。
 

平らな形

HOLBEIN ホルベイン 水彩筆 パラ リセーブル 350H フラット 平筆 18号
平たい筆で、平筆フラットとよばれます。角ばった部分やシャープな直線がかきやすいです。広い面を早く均一にぬるのによく使われます。
 

丸と平らの間

ターレンス レンブラント 水彩画筆 132シリーズ #4
先のとがった平筆で、オーバル または キャッツタン(猫の舌)とよばれます。丸筆と平筆の特徴をあわせもっていて、毛先で細かいところをかき根本で広い面がぬれます。扱いに慣れが必要です。

 
もっと詳しく筆の種類を知りたい方は
・透明水彩の筆ってどんな種類があるの?筆の基本
 
 

「素材」の違いは4つの基準で見きわめる

筆の素材は動物の毛と化学繊維に分けられます。素材の特徴は「水の含み」「弾力(コシ)」「毛先のまとまり」「価格」の4つの基準でとらえるとわかりやすいです。

水の含みとは、筆がどれだけ水(絵具)を含むことができるかの基準です。たくさん絵具を含めれば、技法の途中で塗り足しせずにひと息で塗れます。

弾力(コシ)とは、筆が真っすぐな形をたもつ強さです。筆が紙をはなれるときに元の形にもどれば、同じ調子でかき続けることができます。

毛先のそろいとは、筆が水を含んだときの毛先のまとまり具合です。毛先がそろう筆は先がとがるので細密な絵がかけます。大胆なかき味を好む場合は、そろいのよい筆は避けます。

価格は、素材の種類や質によって大きくかわります。素材が高級で品質のよい筆は高いですが、絵をかくうえで筆になにを求めるかを見きわめると値段をおさえることができます。

では、筆の素材をあげていきます。同じ素材でも質はピンキリですのでおよその目安にしてください。
 

セーブル

セーブルはテンなどのイタチ科の動物です。透明水彩の筆にもっとも適しているといわれます。

水の含み
弾力(コシ)
毛先のそろい
価格
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆

 

コリンスキー

セーブルのなかでもとくにシベリアから中国東北部に生息するテンをコリンスキーといい、最高級とされています。

水の含み
弾力(コシ)
毛先のそろい
価格
★★★★☆
★★★★★
★★★★★
★★★★★

 

リス

リス毛は水の含みが大変よく、やわらかいです。

水の含み
弾力(コシ)
毛先のそろい
価格
★★★★★
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★★☆

 

羊(ヤギ)

中国産の山羊の毛を、羊毛といいます。毛先がよくそろいます。

水の含み
弾力(コシ)
毛先のそろい
価格
★★★☆☆
★★☆☆☆
★★★★★
★★★☆☆

 

馬毛はコシがあります。

水の含み
弾力(コシ)
毛先のそろい
価格
★★★☆☆
★★★★☆
★★☆☆☆
★★☆☆☆

 

ナイロン

合成繊維のナイロンの筆は弾力が強く水を含みにくいです。一般的に水彩では使われません。

水の含み
弾力(コシ)
毛先のそろい
価格
★★☆☆☆
★★★★★
★★☆☆☆
★★☆☆☆

 

リセーブル等

リセーブルとは、セーブル(イタチ科の動物)の使いごこちに近づけるようにナイロンに特殊加工をしたり動物の毛を混合したりした筆です。メーカーによって工夫がこらされ、さまざまな名前がつけられています。

水の含み
弾力(コシ)
毛先のそろい
価格
★★★☆☆
★★★★☆
★★★☆☆
★★★☆☆

 
 
以上、筆のおもな素材をあげました。コシの強い馬毛を芯にした羊毛の筆など、複数の素材をつかったものもあります。ポイントにしぼった大づかみな説明になりましたが、筆の「形」と「素材」を知り、選ぶさいの参考にしていただければ幸いです。
 

  • 筆は水洗いするだけで大丈夫?筆のお手入れ方法

  • あこがれの筆を見てみよう!コリンスキー・セーブル筆カタログ

 
 

-画材
-,